聖典から学ぶことば
第50回(2019.1.26) 講話から
バガヴァッド・ギーター 第14章7節の 1行目、
rajo rāgātmakaṁ viddhi tṛṣṇāsaṅgasamudbhavam
分解して、テキストの訳をあてると
rajaḥ rāgātmakam ラジャスは情熱の性質であるが
viddhi 知るがいい
tṛṣṇā-saṅga-samudbhavam 欲求と執着の心を生じ・・ となります.
ここで tṛṣṇā が「欲求」と訳されていますが、マハーラージが言われた
ようにもっと強い欲望です. もとは [ √tṛṣ:喉が渇く ] という動詞から
きているので、砂漠で水を求めるような・・そんな強い欲望のことです.
仏典ではよく「渇愛」と訳されます.(パーリ語ではtaṇhāとなります)